【はじめての子育て】授乳とミルクのきほん

赤ちゃんが生まれて、はじめての授乳。
母乳ってすぐ出るんじゃないの?
ミルクをあげるタイミングは?
赤ちゃんにとって何がベストなんだろう?
そんな風に悩みながら、わたし自身も少しずつ授乳と向き合ってきました。

出産すると授乳は当たり前のように始まると思っていたけれど、実はわからないことだらけでした。
正解はなくて、赤ちゃんとママにとって心地よい形がきっと一番。
この記事では、授乳やミルクのきほんをまとめていきます。
母乳とミルクの違いって?

母乳とミルクの特徴をまとめました!
母乳の特徴
- 消化にやさしい
- 赤ちゃんの体に合わせた栄養が詰まっていて、消化されやすいのが特徴です。
- 免疫力をサポートしてくれる
- 母乳には免疫成分が含まれていて、風邪や病気から赤ちゃんを守ってくれる力もあります。
- 準備いらずでいつでも授乳できる
- お湯を沸かしたり哺乳瓶を準備したり…そんな手間がないのは、寝不足の時期にはありがたいポイント。
- 「どれくらい飲めてるのか」がわかりにくい
- 飲んだ量が見えないからこそ、「足りてるかな…?」と心配になることも多いです。
- ママの体調に左右されることも
- 睡眠不足やストレスで母乳が出にくくなったり、張りすぎて乳腺炎になることもあります。
- 消化がいいぶん、授乳回数が多い
- 頻回授乳になりやすいので、ママが疲れてしまうことも。

母乳は作る手間がないので楽に見えますが、頻回授乳になったり、乳腺炎などのトラブルがあって、意外と体力が必要です。
ミルクの特徴
- 飲んだ量がはっきりわかる
- 赤ちゃんがどれくらい飲んだのか、目で見て確認できるので安心感があります。
- パパや家族も参加しやすい
- 家族にお願いしやすくて、パパも子育てに参加しやすいです。
- 栄養バランスがしっかりしている
- 最近の粉ミルクは母乳に近い成分で作られていて、赤ちゃんに必要な栄養がしっかり入っています。
- 母乳よりも腹持ちがいい
- そのぶん授乳の間隔が開きやすいです。
- お出かけのときの準備がちょっと大変
- 哺乳瓶やミルク、お湯などを用意するのが少し手間に感じることも。
- 費用がかかる
- 母乳に比べて、ミルクや関連グッズの購入が必要になります。

ミルクは母乳に比べて費用がかかったり、買い物や作る手間はかかりますが、パパも子育てに参加するきっかけになりそうですね。
どちらにもいいところがあって、どちらを選んでも大丈夫。
母乳でもミルクでも、赤ちゃんが元気に育っていればそれがいちばん。
「母乳がいい」
「ミルクだとかわいそう」
と言った声に心が揺れることもあるかもしれません。
でも大切なのは、赤ちゃんの成長と、ママの心と体。
どちらを選んでも、ちゃんと愛情は伝わっています。
無理なく続けられる方法が、あなたと赤ちゃんにとっての正解です。
授乳・ミルクのペースの目安
赤ちゃんのペースはそれぞれ違っていて個人差があるけれど、目安としてこんな流れがあります。
授乳のタイミングと回数
生まれてすぐ(新生児〜生後1ヶ月ごろ)
- 頻度:1日8〜12回ほど(2〜3時間おき)
- ポイント:昼も夜も関係なく2〜3時間おきに授乳なので寝不足になりがち
この時期は、昼も夜も関係なく頻回授乳になります。
「今は眠れないのが普通な時期なんだ」って割り切るだけでも、少し気持ちが楽になったりします。
寝不足がつらい時は、ミルクや家族の力を借りるのも全然アリです◎
母乳はだいたい生後3ヶ月くらいから軌道に乗ってきます。
それまではうまくいかなくて悩む時もあるかもしれませんが、焦らずいきましょう。
生後2ヶ月〜3ヶ月ごろ
- 頻度:1日6〜8回ほど(3〜4時間おきになる子も)
- ポイント:授乳間隔が少しずつ空いてくる時期
赤ちゃんの胃の容量が増えてきて、一度にたくさん飲めるようになってきます。
少しずつですが、「1日のリズム」ができはじめるので、昼と夜の区別がついてくる子も。
でも…マイペースな子もいます!

うちの子はこの時期でもまだ2時間おきに欲しがることが多くて、まだまだ寝不足な日々が続きました。
体重がちゃんと増えていて、成長曲線内であればOK。
赤ちゃんが満足していれば、それがいちばんです!
生後4ヶ月〜6ヶ月ごろ
- 頻度:1日5〜6回ほど(間隔が4〜5時間あくことも)
- ポイント:リズムが整ってきて、夜まとめて寝る子も増えてくる
生活リズムがついてくる時期で、5ヶ月になると離乳食の準備も意識し始める頃です。
授乳やミルクの間隔が空くことで、ママ自身のペースも少しずつ取り戻せるようになることも。
赤ちゃんの気分や体調によって日々変わるのが普通。
毎日同じとは限らないから、「今日はこういう日なんだな」くらいに思って大丈夫です◎
赤ちゃんの「ごきげん」と「体重」が目安になります
頻度や間隔も大切だけど、それよりも大事なのは…
- 機嫌がよく過ごせているか
- 体重が少しずつでも増えているか
この2つを見てあげることが、いちばんのサインになります。
足りているかな…と不安になったら、助産師さんや母乳外来に相談してみるのもおすすめです。
母乳・ミルクの量の目安
母乳やミルク、どのくらい飲ませればいいのか…
はじめは本当にわからないことばかり。
とくに母乳は飲んだ量が目に見えないから、余計に不安になりますよね。
母乳の場合
目で飲んだ量はわかりませんが、以下のポイントを見てあげると目安になります。
- 授乳後に満足そうで落ち着いている
- 1日6回以上のおしっこ(薄い黄色で十分な量)
- 毎日〜数日ごとにうんちが出ている
- 体重が増えている(1日20〜30gが目安)
- 授乳後もぐずぐずと泣き続ける
- おしっこの回数が少ない、色が濃い
- 体重があまり増えていない
どうしても不安なときは、母乳外来や助産師さんに相談しましょう!
ミルクの場合
ミルクは量がわかるので、目安にしやすいのがメリット。
でも、あくまでも“目安”なので、赤ちゃんによっては多かったり少なかったりしても大丈夫です。
月齢 | 1回の量の目安 | 回数(1日) | 合計量の目安 |
---|---|---|---|
新生児〜1ヶ月 | 80〜120ml | 6〜8回 | 600〜800ml |
2〜3ヶ月 | 120〜160ml | 5〜6回 | 700〜900ml |
4〜5ヶ月 | 160〜200ml | 4〜5回 | 800〜1000ml |

飲み終わったあとにまだ泣いている場合は、もう少し飲みたいサインかも。
逆に、少し残す日があっても気にしなくてOKです。
混合育児の場合(母乳+ミルク)
混合育児はとっても柔軟なスタイル。
- 日中は母乳、夜だけミルクを足す
- 母乳で足りない分をミルクで補う
- お出かけのときだけミルクにする
など、自分のライフスタイルや赤ちゃんの様子に合わせて調整できます。

私の場合は、哺乳瓶拒否にならないように夜寝る前だけミルクを足していました。
授乳の便利グッズ
哺乳瓶の選び方
赤ちゃん用品店に行くとたくさんの哺乳瓶が並んでいますよね。
特にはじめての準備だと何が何だかわからないですよね。
- 哺乳瓶の素材
- ガラス製だとミルクを冷ますのが早い、プラスチック製は軽いので持ち運びに便利など、それぞれにメリットデメリットがあります。
- 哺乳瓶の形状
- 持ちやすいようにスリムなタイプや、成長に合わせて乳首を交換できるものなどがあります。
- デザイン
- お気に入りのデザインのものを使えば、授乳の時間がより楽しくなりますね。
入院時に産院で使用しているものと同じものを用意するのもアリです。
便利グッズ
液体ミルク・アタッチメント
調乳の必要がなく、そのまま哺乳瓶に移し替えるだけで飲めるミルクです。


お出かけの時に荷物が減らせるので重宝しました。
そのままだと冷たくて飲まない子もいるので、その場合は少し温めてあげましょう。
専用のアタッチメントがあれば、哺乳瓶なしで授乳ができるものもあります。

過去の記事で出産準備で買ってよかったものを紹介しています。
他に便利グッズも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
まとめ
授乳は子育ての中で悩む人が多いものです。
授乳に関してはかなり個人差があるものなので、人と比べすぎず、赤ちゃんのペースを大切にしてあげましょう。
もし困ったことや悩むことがあれば、産院の母乳外来に行ってみたり、助産師さんに相談すると安心できます。
この記事が誰かの役に立てたらとてもうれしいです。